ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

御邪魔虫若葉伝説

 愛車が3回目の車検を迎えました。7年もたつと修理する箇所も多くなり、今回は4日間ほど預けることに。
 車がなかった間は父の車を借りて乗っていました。不器用極まる私は代車を借りてもすぐには乗りこなせないのですが、父の車はときどき借りているので、乗ることができます。

 と言っても自分の車に比べるとかなり大きい…前が長いので追突しないように少し前車から離して停めなくてはなりません。しかも速度無制限のアウトバーンの国からやってきたこの車は何とスピードメーターが260まである…自分であまりスピードが出ていないと思っていてもすぐにぐんとスピードアップしてしまうのです。(そのため高速道路での安定感は抜群)
 父の車を運転したのは2ヶ月ぶりだったので、初日は緊張しましたが、翌日からは慣れてラクラク
 免許を取ったばかりのときに大きな車で練習したおかげですね…

 14年前 運転免許を取得してすぐ私は父の車を借りて運転を始めました。当時の父の車は今の車と同じ車種のもっと大きなタイプで乗用車としてはかなり大型のもの…その大きな車に若葉マークを貼り、トロトロと走っていました。当然 道路をふさぐ形になり、どこへ行ってもオジャマ虫…駐車場にも入れられず、係のオジサンに誘導してもらったことは数知れず…人様に多大な迷惑をかけながら私は何とか運転技術を習得していったのです…

 ある日 父に車を1年点検に持って行くように言われ、私は若葉を貼ったまま乗って行きました。その日本有数の輸入車売店YのA氏は、私がノロノロと駐車場に乗り入れるといつも飛び出してきて「あとは私がいたします」と言って入れてくれていました。(隣の車に擦ってしまったらタイヘンだものね…)「すみません…」としおらしくしている私にこう言ったのです。
 「下手な人ほどいい車に乗るべきなんです…」
 なるほど…営業のヒトはうまいねえ…まさにモノは言いようです…