ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

車生活四半世紀

 今月3日、運転免許試験場に免許証の更新に行きました。5年前、軽微な違反で免許証の色が青になっていたのですが、再びゴールドに戻りました。そして翌4日、初めて免許証を受け取ってから25年を迎えました。

 8日が誕生日なので8日以降に免許証を受け取れば有効期限が1年延びたのに、一刻も早く運転したかった私は誕生日の4日前に免許証を受け取りました。

 

 まわりから「もっとも運転に向いていない人」と言われていた私の車生活の始まりは、なかなか大変でした。

 まず、免許を取ることに実家の父が大反対…「お前には無理」と言うのを無理やり押し切って教習所に通い始めたものの、最初に受ける「運転適性検査」では、5段階中2、一人校長室に呼ばれ、「あなたは一生自分が下手だと思って運転していれば事故は起こさないでしょう」と言われました…

 教習も大変でしたね…他の人が当たり前にできることがことごとくできなかった…しかし何故か試験は仮免、本免共に1回で通りました。

 私が免許を取ることに大反対だった父は私の免許証を仏壇に上げて拝み、次の正月に初詣に行ったとき、それまでお守りの類を自分の車につけるのは大嫌いだったのに「交通安全御守」を買ってきました…

 

 無事免許が取れた後も大変でした。当時家にあったのは、幅180センチ、長さ480センチという大きな車でした。しかもワイパーとウインカーが左右逆…しかし私は「こんなに苦労して免許を取ったのだから、絶対ペーパードライバーにはなるまい」と思って、その大きな車に若葉マークを貼って出かけるようになりました。

 ひととおりこの車に慣れると冬がやってきました…今でも冬道は怖くてあまりの遅さにときどきお巡りさんに止められるのですが、当時は本当に怖かったですね。結局、冬道は3年間若葉マークを貼りました…

 

 以後、何とか大きな事故は起こさないで四半世紀を迎えることができました。現在北海道ではゴールド免許の申請者でマイナカードを持っている人はオンラインで講習が受けられます。私もやってみたいと思ったのですが、3日までに設定をする時間がどうしても取れず、やむなく普通に講習を受けました。

 講習で話を聞いていてしみじみ難しいと思ったことは「運転をするときはいつも平静な気持ちでいること」でした。25年の間にはいろいろなことがありました。家族が入院していたときに横断歩道であやうく自転車に接触しそうになったこともあります。なかなかいつも穏やかな気持ちとはいきませんが、これからも安全運転でいきたいですね。