ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

ウルトラ寝不足

 ちょうど一週間前 本番のため東京に入る前日の夜 久しぶりに早くベッドの入ったところで地震が…東日本大震災の一番大きな余震でした。札幌は震度3だったそうですが、それ以上に大きく感じられ、恐怖感が倍増…
 ついに来たか…
 そう感じた方も多かったことと思います。
 ちょうど寝入りばなに起こされた私も怖さのあまりその後長い間寝付くことができませんでした。
 翌日(金曜日) 寝不足のアタマで新千歳空港へ向けて出発…しかも寝坊したためギリギリになり、死にもの狂いで道央自動車道を飛ばすハメに…

 土曜日 本番当日 余震が頻発している東京ではどうしても眠りが浅くなります。朝6時ころホテルの隣室の人がドアをバタンと閉めたのを地震と勘違いして跳ね起き(割と良いホテルだったのだがもしかして安ブシン?)、あわてて携帯をひっつかんで地震情報のページを開く…
 違うじゃないか…
 一気に気が抜けたが、10時から練習のためにスタジオを予約してあったのでまた寝るわけにはいきません。
 さすがに2日寝不足で本番はこたえます。リハーサルを終えて食事に行くためにバスを待っているときに貧血を起こしてしまい、食事をすると気持ちが悪くなってしまった…
 それでも気合いだけで何とか本番を終えました。

 日曜日 この日の朝は本当の地震…東京は震度2だったのですが、極度に地震に敏感になっていてやはり6時過ぎに目が覚めました。
 頭が痺れるように痛くてひどく気持ちが悪い…毎年このコンサートの翌日はバレエの稽古に行くのだけどこれではとてもムリ…幸いチェックアウトが午後1時だったのでギリギリまでひたすら眠りました。
 少し気分が良くなったのでお花見に行って(前の記事参照)、夜札幌に戻ってきました。帰りの運転のつらかったこと…

 翌日から3日間ひきつるような胃痛が続き、ようやく今日 爆睡したのをきっかけに治まりました…

 1ヶ月以上も避難生活を送っている人達の寝不足は私の比ではないはず…家に帰って来て、ゆっくり眠れることがどれほど有難いことかを身にしみて感じたのでした。