ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

ピティナピアノコンペティション、グランミューズ本選

 うちの生徒さん2人が出場したピティナピアノコンペティショングランミューズ本選(狛江、エプタザール)を聴くのと、自分のリサイタルの準備のため、8月1日まで東京に行っていました。

 行きの飛行機は自衛隊航空祭リハーサルのため、滑走路が使えなくなった上、機体に不具合も起こって40分以上遅延…

 コロナ感染者が激増する中、隣りとその隣の席が空いていたのはとてもラッキーでした。

 

 翌日に本選会。


 長距離移動の後の本番はコンディションの維持が難しいことは自分自身も感じています。ホテル住まいなどをするとき私が常に心がけているのは、生活のリズム(食事や睡眠や練習など)をできるだけ家にいるときと同じにすることです。

 生徒さんの中には本番前食べられなくなる人もいれば、食べなければ弾けない人もいます。旅に出たときに自分のリズムを変えない方が良いということは、遠方の本番に出演する生徒さんに常に言っています。

 この日はピアノのコンディションがあまり良いとは言えなかったのですが、2人とも頑張り、うち1人は本選奨励賞を受賞しました。

 このところ東京は酷暑が続いていて、この日の気温も35度を超えていました。本選出場者の中で一番過酷だったのは、暑さに慣れていない札幌予選から来た人たちだったでしょう。私はすべての演奏者の演奏を聴きたかったのですが、会場内の寒さに耐えきれず、半分ずつ聴いては少し暖かいロビーに出るということを繰り返すことになってしまいました。

 コロナ禍の今は掲示による結果発表はなく、ピティナのサイトで結果を見ることになっています。こういうご時世だから仕方がないですが、掲示発表がないのはやはり少し淋しく思います。

 

 2人のうち1人は今週末も別の東京の本選に出場します。まだまだ暑さが続く中、良いコンディションで演奏できるように心から願っています。