ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

世界で一番遠い島(NHK-BSハイビジョン)

 NHK-BSハイビジョンで放送している「プレミアム8」は私のお気に入りなのですが、この番組の水曜日の紀行シリーズで「世界で一番遠い島」をやっていたので、録画しておきました。

 トリスタン ダ クーニャ、学校時代とにかく地理に強かった私(何しろ地図がスキ)もこの島の名前は聞いたことがありませんでした。家にあった地球儀を見てみると…ありました。大西洋に浮かぶ絶海の孤島です。
 南アフリカケープタウンから2800キロ、リオデジャネイロから3400キロ、交通はケープタウンから船(しかも貨物船だ)で何と9日!!
 スゴイね!シベリア鉄道より長いよ…どんなところだろうと思い、忙しいのに全部見てしまいました。

 日本の小豆島と同じくらいの大きさの島には港もなく、船から降りるのにも一苦労…生活物資も郵便もケープタウンからの船での輸送に頼っているようです。テレビが見られるようになったのもわずか10年前、それでも現在はインターネットは使えるそうです。
 日本人の上陸は今回のNHKの取材班が初めてだとか…

 この島に住む人は260人余り。物はみな平等に分け、上下関係も争いもない皆が親戚のような人間関係が築かれているようです。(船でやってきた船員が暴力事件を起こすまで警察署もなかったのには驚いた)番組の終わりの方で 学校へ行って子供たちに将来の夢を聞くところがあったのですが、多くの子が平和なこの島でずっと暮らしたい、と書いていました。
 この平和な絶海の孤島で暮らして一生を終えたい…子供の頃からとにかくいろいろな所へ行っていろいろなことを吸収したいと考えてきた私にとって これは驚くというより新鮮な考え方に思えました。現代の競争社会に生きれば、当然人間同士の衝突を経験します。それを知らないで一生を過ごすなんて…

 こういう考え方の是非はともかく、この島に俄然興味が湧きました。(テレビを見てそういう気持ちになった方は多いことと思います)
 行ってみるとしたらいったい何日必要なのだろう…
 
 ケープタウンからの船は1年間にたったの10回、日程は合わせるとしても行きに9日、帰りに9日、島の滞在は7日間、そして日本からケープタウンまでは「地球の歩き方 南アフリカ」(家にあった)で調べると、香港、バンコク、ドバイなどを経由して片道20時間余り…

 約1ヶ月…これじゃとってもムリか…

 ところでこの「世界一番紀行」という番組は今までもいろいろな「一番」のところに行っていたのですね。「世界で一番寒い町」として一昨年シベリアのオイミャコンも取り上げられていたようです。これは発表会が終わったら「NHKオンデマンド」で買うつもり。ちなみにロシアのお天気サイトによると今日のオイミャコンの最低気温はマイナス60度だそうです…