ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

ロシアの時差

 毎晩録画して見ているNHK-BSの「きょうの世界」(放送時間には帰って来られない日が多い)で、ロシア政府は極東地方とモスクワとの時差を縮めていく方針を明らかにしていました。
 すでに昨年3月から モスクワ時間+9時間の地域(カムチャツカ地方)は+8時間の地域に組み入れられたのだとか…

 理由の一番はビジネスの効率化。9時間も時差があると一つの国の中で完全に昼と夜がひっくり返ってしまうので、仕事の打ち合わせ等に支障をきたすのだそうです。
 まあこれはわからなくもない…いつも選挙のときは開票まで時間がかかって大変だなあ、と思ってみていました。

 しかし 首都を中心に人々の生活時間帯まで変えてしまって良いものだろうか…現にカムチャツカ地方では朝は早くに日が昇るため熟睡できず、体調を崩す人が続出したり、逆に夕方は子供たちがまだ学校にいる間に真っ暗になってしまうので、下校途中に誘拐されたりという事件が起こっていて、問題になっているのだそうです。ロシアでも習い事は学校のあとに行きますから、これではとても習い事どころではなくなってしまうでしょう。
 また 今年の3月に夏時間に移行してからは冬時間に戻すことはやめ、ずっと夏時間のままでいくそうですので、カムチャツカ地方は更に1時間早まることになるのです。

 ビジネスの効率化と人々の生活とどちらを優先させるのか、ということですが、これは東西に広い国土を持つ国ならではの悩みでしょう。でも 一気に2時間も生活時間が変わってしまうのはちょっと無茶ではないかと私には思えます。

 あと 私がよく見ている日本とモスクワの間の時差も来月末からはずっと5時間ということになりますね。電話をかけるときは気をつけなくては…

 BSロシア語ニュース ムズカシイです…でも ムズカシくなかったら毎朝聴く意味はないよね…