ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

ピティナ ピアノステップ

 2010年春季のピティナ ピアノステップが5月22、23日に札幌でも行なわれました。
 
 この「ピアノステップ」はピアノを生涯に渡って続けられる人が少しでも増えるようにとピティナ(全日本ピアノ指導者協会)が全国で開いているもので、決められた課題曲と自由曲を弾いて受ける27ステップ部門と 自分で自由に曲を決められるフリー部門の2つに分かれ、誰でもどの部門でも受けられます。
 うちの教室では大人、子供を問わず毎年誰かが参加し、自分の目標とするレヴェルのステップを受けたり、長いことかけて仕上げたこだわりの曲を発表する場にしたり、コンクールや試験などの予行練習として参加したりしてきました。

 今回は発表会が3月に終わったばかりで 課題曲を準備するのに充分な時間がなかったため、6、7月にコンクールを控えていて、なおかつ先週までに何とか人前で弾けるまでに仕上がった人が参加しました。

 やはり コンクール本番の前にこういう緊張する場で弾いておくことは大切なことですね。本人も自分の新たな課題が見えて、このところちょっと曲に飽きぎみでもまたやろうという気持ちにもなりますし、(小さい生徒さんほど一つの課題曲を長い時間かけて仕上げていくのは難しい)指導するこちらもレッスン室よりも客観的に聴くことができて、今まで気がつかなかったことで教えていかなければならないことがわかります。
 また 他の参加者の演奏を聴くことで生徒さんもいろいろ勉強になることがたくさんありますし、私自身も教えるための勉強ができます。(いろいろなピアノ学習者の演奏を聴きたいと思っていても、時間的に難しいことも多いので)

 いろいろな収穫のあった実り多い日になりました。
 昨年は秋のステップがなかったのですが、今年はぜひ復活させて欲しいですね。