ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

シベリアへ

 「いつかシベリア鉄道に乗ってみたい…」ロシア語を学び始めた頃から漠然とした憧れを抱いていました。(鉄道大スキの私はシベリア鉄道の路線図でロシア語の文字を覚えたのです)今までロシアに行くときはいつも成田から直行でモスクワへ。極東の方はまだ一度も行ったことがありません。
 一人でも行けるだろうけど、列車の旅は長いから連れがいた方が楽しいかな?
 
 シベリア鉄道に乗りに行かない?

 私のこの誘いに乗ったのは…両親と私の自宅のすぐそばに住む叔母。両親は 私が何度も行っているロシアに行ってみたいと何となく思っていたようです。早速本やビデオを実家に持ち込み、洗脳…

 メンバーが決まると、今度は具体的なことを決めていかなければなりません。いろいろな旅行会社のHPなどをチェックし、ああでもない、こうでもない、これはいやだ、などと散々話し合った末、4人だけの気のおけない個人旅行にすることに決めました。列車のコンパートメントをちょうどひとつ占有できます。
 手配は 1995年 私が初めてロシアに行ったときに「地球の歩き方」の広告を見て飛び込みで手配をお願いした旅行会社に15年ぶりでまたお願いすることに。

 添乗員は私…ロシア語の全くわからない人を3人連れて行くわけですから、これは一人で行くよりタイヘンかも…私にとって厳しい厳しい旅行です。でも…通訳してくれる人がいるよりは自分で何もかもやってみたいという気になっていました。
 自分でやってみようと決めてから、ロシア語の勉強は身の入れ方が違ってきました…

 スケジュールは これが一番タイヘンだったのですが、4人のスケジュールを考慮し、(私も教室の生徒さんのコンクール本番と直前の時期ははずさなければなりません)日本とロシア極東を結ぶ飛行機の運航日を合わせた結果 7月3日出発、12日帰国と決まりました。(2回連続お休みになる土曜日レッスンの方とコンクールを控えている方は事前にお手紙をお渡しし、特別スケジュールで対応いたします。12日月曜日は朝早い帰国なのでレッスンができそうですが、まだ決定ではありません)
 
 この1ヶ月 私は旅行会社とのメールのやり取りで細かいスケジュール、航空機、ホテルなどを決めるのに文字どおり忙殺されました。初めに予定していたホテルが満室で変更になったり、航空券が一番安いWクラスが満席でひとつ上のNクラスにせざるをえなかったり…でも元来私はこういう仕事が好きなのです。ピアノをやっていなかったら旅行会社に就職していたかも…

 そして 昨日全員の航空券のeチケット控えが届いたときは心底ホッとしました。

 緊張とともに少し楽しみになってきました。