ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

寒さ対策

 前回書いたとおり 今週一週間は本当に厳しい寒さが続きました。同時に気になることが…連日の寒さで体が冷えたのか、レッスンのときに手や腰の痛みを訴える生徒さんが出てきました。
 今週は私も朝の練習のとき 指の動きが異常に悪く、1時間弾いても手が暖まらない、ということがありました。家の中は暖かいですが、外との温度差が激しくなってくると体が対応しきれなくなるのかもしれません。
 
 発表会まで2ヶ月を切り、皆 練習に一層熱が入ってくる頃…この時期にブランクができると正直厳しくなってきますので、今週のレッスンでは体で痛いところがないか聞いて、あれば一緒に適切な対処法を考えるようにしてきました。いつもよりもウォーミングアップの量を増やす人もいました。
 お風呂に入ったりして暖めれば治るものであれば良いのですが、ピアノ以外のことが原因になっていることもありますので難しいですね。数日たって痛みが増してくるようであれば、病院の受診を勧めます。大抵腱鞘炎(冷えるとなりやすいそうです)などのようです。

 病院に行くほどひどくなってしまったときは レッスンでも状態を詳しく聞いて、一時的に練習の量を制限しなければならないこともあります。しかし この時期「今週の練習はこれだけ」と言っても生徒さんは練習を減らすことへの不安感が大きいので大変です。練習したいのにできないことほどつらいものもないですので。

 今年はまだそれほど深刻な事態になっている人はいません。日常の対策としては とにかく体を冷やさないこと、室内も充分暖房が効いていないところもありますので、手袋、ひざかけ、カイロなどをを活用することも大切ですね。北海道の寒さはまだ続きますので、何とか皆(舞台に復帰したての自分も含めて)大きな故障なく当日を迎えられるよう細心の注意をはらっていきたいと思います。