ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

朱鞠内湖

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 今週から夏休み明けのレッスンが始まっていますが、このブログではもう1回夏休み気分で、先日の「蛍」の続きです。
 初めて見た蛍に大興奮の次の日は車を北へと走らせて、沼田町から70キロほどのところにある朱鞠内湖へ。
 いつかのオフの日 北海道の道路地図を見ていたらこの湖が目にとまりました…冬になるとよく日本国内の最低気温を記録する(マイナス41度を記録したことがあります。写真上)この場所が、なぜかとても神秘的で行ってみたい気になったのです。
 でも「行ってみたい」と思っても 札幌から片道200キロ弱、簡単にひょいと行ける距離ではありません。チャンスでした。

 朱鞠内湖は 幌加内町の北部にある人造湖です。戦時中に始まった工事は 当時未曾有の難工事で多くの犠牲者を出したそうです。また当時中国や朝鮮から強制連行された人々の悲しい歴史を秘めたところでもあります。
 現在はひっそりと静まり返っています…湖畔にはキャンプ場がありますが、訪れる人は多くなく、まわりはどこまでも続くと錯覚してしまいそうな森…お盆の行楽地とは思えない静かさ…

 小さな遊覧船(ほとんど貸切状態!)に乗ってみました…あちこちに小さな島がたくさんあるのです。(写真下)水がとても透明で、波はなくどこまでも静かです。
 甲板でのーんびり…

 湖畔のレストハウスに入ってお昼。さすがに寒さの厳しいところだけあって、建物やガラスの傷み方は札幌とは比べ物にならないくらい激しいようです…

 ところでこの朱鞠内湖は冬 わかさぎ釣りの名所なのだそうです…極端な寒がりの私は「えーっ!マイナス30度の戸外でよく耐えられるねえ…」と思ってしまうのですが、まわりにあるものがすべて凍りついてしまう冬の朱鞠内湖は、もっともっと神秘的な雰囲気をかもし出すのかも知れません…