ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

ハプニング

 舞台は常に何が起こるかわからないものなのですが、実は先月の教室の発表会でも ハプニングが起こってしまいました…

 ペダル足台を使って演奏中の本番舞台のさなか 突然「ガターン!」と大きな音がして足台がペダルからずれてしまったのです…
 袖で見ていた私も一瞬頭が真っ白、ただならぬ事態に袖に待機しているスタッフの間にも鋭い緊張が走りました。

 「自分がパニクってしまってはいけない!」私はまず自分を落ち着かせようと必死でした。弾いている彼女は 動揺をみせることなく演奏を続けています。いつも本番前になると「何が起こっても最後まで弾ききる」練習をしてきたのですが、その練習が思わぬところで彼女を支えていました。
 まだ 舞台袖や客席には演奏の終わっていない出演者が15人以上残っていました。皆 必死で準備をしてきたのに 私が動揺して彼らに影響を与えてしまったら気の毒です。

 私はまず次の出番の生徒さんに若干待ってくれるように頼み、思わぬハプニングに真っ青になって引き上げてきた彼女に、最後まで弾き続けたことは正しかったよ、と一言伝えてから、次の生徒さんを舞台へ送り出しました。幸い その後演奏は順調に進んだのでほっとしました…

 それにしても今まで一度も足台がずれるということは起こらなかったのですが…彼女の前に充分時間をかけて足台を調節したのですが、やっぱり練習より本番の方がペダルを踏む足にも力が入ったのでしょう。どんなことがあってもずれないようにする方法が何かないだろうか…(何か良い方法を知っている方 教えて下さい)

 あと HPにアップする写真 まだできていません。すみません…実は写真のPCへの取り込み方を忘れてしまった…このところロシア語に疲れたアタマは頑としてPCを受け付けず、未だ格闘中です…お休みになったらもう一度じっくり取り組みます…