ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

サープリン総領事歓迎会

 1999年から2004年まで在札幌ロシア連邦総領事館(札幌市中央区)に総領事としていらしていたワシーリー サープリン氏が、昨年10月から再び札幌総領事としていらっしゃいました。

 サープリンご夫妻には前回の在札中から本当にお世話になってきました。おニ人ともクラシック音楽がお好きで、私のリサイタルには欠かさず足を運んで下さり、総領事はKITARA(札幌コンサートホール)の機関紙に対談で出たこともありました。
 またタチヤーナ夫人はずっと私のロシア語の先生でした。何年も続けているうち 言葉だけではなく、ロシアの文化や習慣、モスクワの街情報などいろいろなことを教えていただきました。(モスクワに行って助かったことがたくさんありました)
 2006年に私がモスクワに行ったときは すでに帰任されたあとだったのですが、ご自宅にお電話するとわざわざ私のアパートにいらして下さり、とても楽しく心強いひとときを過ごすことができました。
(私のHPの中の「ロシアだより」の9月13日の日記にこのときのことが書いてあります。 ロシアだより2006

 タチヤーナ ゲオルギエヴナ(タチヤーナ夫人のロシア語での敬称)とお会いするのはあの時以来です。昨年は体調を崩してロシア語のクラスを全部休み、ラジオだけで細々と勉強を続けてきた私…会の初めでいきなり花束を渡す役になって少々緊張したのですが、お二人を前にするとごく自然に「お久しぶりです…」というロシア語が口から出ました…(あとで「またお会いできてとても嬉しいです」の方が良かったかな、と思ったのですが…)
 しかし そのあとが続かない…歓談に入ってからタチヤーナ ゲオルギエヴナと久しぶりにいろいろお話でき とても楽しかったのですが、やはり ロシア人の方に会って話すという訓練を怠ったため、聴く力、話す力が落ちている…何度も聞き返し、「私 ロシア語下手になった…」と落ち込む私に タチヤーナ ゲオルギエヴナはこう言って下さったのです。
 「また ロシア語を勉強しましょう。私もモスクワにいた間 たくさんの日本語を忘れました。私もまた日本語を勉強しますから あなたもロシア語を勉強しましょう」

 この言葉でやる気の出ない生徒はいないですよね…

 よし 頑張ろう、と帰りの車の中でラジオ講座を開始…
 4月になったらまた習いに行きます…