ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

みすまい幼稚園教室のレッスンについて

 もうすぐ春が来るというこの時期に腰を傷めてダウンし、みすまい幼稚園教室の方には突然の会場の変更などでご迷惑をおかけしました。その後安静にしていたら痛みもなくなり、何とか家の中を歩くことと自分で運転して白石教室に行ってレッスンをすることはできるようになりました(自分で運転するのが難しくてタクシーで往復したこともありました。かなりの出費になりましたが背に腹は代えられませんでした…)。

 しかし、みすまい幼稚園教室には足台や教材をすべて持って行かなければならず、今の状態ではかなり厳しいことがわかっていました。みすまい幼稚園教室は今年度で終了し、藤野教室に移行することになっていましたが、いろいろ考えた末、予定より1か月早く、このまま3月から藤野教室に移行することになりました。

 

 11年前、発表会の1か月前に椎間板ヘルニアを患ったことがあります。あのときは24時間激痛に苛まれ、それでもレッスンをして何とか発表会は開催しましたが、自分の演奏は小さな曲が1曲だけだったことを記憶しています。

 幸い今回はそこまでひどくはないのですが、ここで無理をするとまたあのようになることは火を見るより明らかです。そして今年は2台ピアノ部門もあるので、私が弾けなくなってしまうと、2台ピアノでエントリーした人達は演奏できなくなってしまいます。

 何とかそれだけは避けたい…そう思って決心し、幼稚園の園長先生に伝えました。

 数年前、かつてみすまい幼稚園教室から巣立って行った生徒さん(今はもう社会人)から年賀状が届きました。その中に、

 

 ピアノや音楽は私の中でとても大切なもので、今も大好きです。

 

という一文があって、幼稚園教室をやってきて本当に良かったと心の底から思いました。

 

 幼稚園の子供たちにピアノへの入口を作りたい。大人になったときにこのように思える子供たちをもっと育てたい

 

と思って長年通ってきたみすまい幼稚園教室がこういう形で終わりを迎えてしまったことはとても残念でした。

 

 これからは白石教室と藤野教室の2か所で、生徒さんが末永く音楽と友達になれるよう、指導に心血を注いでまいります。

 どうかよろしくお願いいたします。