ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

新年会

 今日は大久しぶりに音楽ユニオンの新年会に参加してきました。確か会合に参加したのはコロナ禍が始まる直前に札幌音楽家協議会でベートーヴェンの「皇帝」の2,3楽章を弾いたときの打ち上げ(2020年1月15日)以来だと思います。

 運営委員の方が開いたお店Piano bar Rubato(千歳)で弾きあい会を兼ねた新年会が開かれるという知らせが届いたとき、コロナ禍が始まって以来、教室の発表会以外ほとんど人前で弾いたことがありませんでしたので、参加してみようと決心しました。

 

 折からの寒波はまだ続いていて今朝の千歳はマイナス20度くらいになっていたようです。カイロをいくつも身に着けて出かけました。

 千歳までだと自宅から50キロ以上あるのでJRで行くことにしたのですが、これは完全な失敗でした。新千歳空港に向かう人たちで快速エアポートは激混み…デッキにまで人が立っている状態に驚くばかり…結局1本見送って何とか座席を確保しました。

 

 会では懐かしい人たちにもお会いでき、とても和気あいあいとした楽しい時を過ごしました。食事の後に抽選で決めた順番に演奏が始まりました。私の番号は3番で、ストラヴィンスキーの「タンゴ」を弾きました。久しぶりに人前で弾いたので緊張したのですが、この感覚も少しずつ思い出していかなければならないと思いました。

 

 会員の方が手作りの見事なデザートを用意して下さいました。

 音楽ユニオンでは以前に「あすなろコンサート」(僻地の小規模校に生演奏を届けるコンサート)に出させて頂き、とても楽しかった記憶があります。コロナ禍でこのような活動はすべてストップしてしまったようですが、来年度以降また可能性が出てきたようなので、期待したいですね。

 

 コロナ禍があって、父が亡くなって、ピアノに向かう気力を失っていたのですが、やはりもう少し現役で弾いていたいという思いが強くなり、リサイタルに向けて一歩進むことができたと思える日になりました。