ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

師走

 ついに今年のカレンダーもあと残り1枚になりました。

 今日は本来なら札幌でのリサイタルの日でした。リサイタルを来年8月12日(札幌市民交流プラザ内クリエイティブスタジオ、詳しいことはまた追ってお知らせいたします)に延期したため、今日は一日お休みになり練習日となりました。

 

 久しぶりに人前で演奏する予定のない曲も練習しました。

 まずバッハの平均律、なかなかコンサートで弾く機会はありませんが、最近生徒さんで平均律を勉強する人が増えてきました。自分の以前の貯金だけで指導するのは非常にまずいと思い、今生徒さんがやっている曲を中心に楽譜をきちんと見直しました。

 次に協奏曲のオーケストラパート、来年3月21日の発表会はピアノを2台使用し、ピアノ協奏曲を弾く人がいます。このオーケストラパートはすべて私が弾きますが、ピアノ用に書かれたものではないので、非常に弾きにくく、なおかつオーケストラのような響きになるように弾かなければなりません。

 その中の一曲、モーツァルトの20番の協奏曲は「シゲルカワイ国際コンクール」のファイナルでロシアのアンドレイ・ピーサレフ(モスクワ音楽院教授、ピアノ科長)がオーケストラパートを弾いている動画があります。


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 ピーサレフは私の師匠ネルセシアンと同じドレンスキー門下です。このオーケストラパートの演奏が本当に素晴らしい…私は3年前の発表会で第1楽章を弾き、今年は第2,3楽章を弾くのですが、あのときと同じく、こんな風にオーケストラパートを弾きたいなあ、と思いながら練習をしています。

 

 発表会は現在小学生以下の生徒さんが曲選びの真っ最中です。皆、熱意をもって練習できる1曲が見つかるよう、慎重に選曲を進めています。