ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

雪…雪…

 今年の元旦に暴風雪で実家に行くことを諦めた後も、ときどき空の底が抜けたように降り続けています。特に今週に入ってからは北海道でも交通や流通が止まったところがあるようです。

 

 我が家の除雪はロードヒーティングと週に1回の排雪に頼っています。毎週木曜日の朝、ブルとダンプがやって来て、家の前に雪を積んでおいた雪を持って行ってくれます。

 その他はもっぱらロードヒーティングです。スイッチを雪が降ってきたら自動的に入るように設定して入れっぱなしにしています。灯油高騰の昨今は経済的にも大変ですが、10年前に椎間板ヘルニアを患った上、先月傷めた右手の小指(かなり回復してきました。まもなく通常の練習に戻れる予定です)も雪かきをするとてきめんに悪くなるため、これしか方法がありません。今の灯油の値段だとまだ人に頼むよりは安いようです。

 

 昨夜、白石教室のレッスンが終わった後も雪はずっと降り続いていました。ときどき暴風雪になり、前が見づらい上、気温が高い(0度前後)ため、道路はあちこちコブができてガタガタ…できるだけ遅い方が車が少ないだろうと思い、23時半に出発。

 教室の前の道はすれ違うことが不可能な状態…国道は一部空いていましたが、夜半の国道は翌朝の通勤に備えて、上り車線の除雪に全力を上げるので、こちらが走っている下り車線はかなりひどかったですね。車が上下左右に揺れる中奮闘し、0時45分、ようやく家にたどりつきました。

 

 やっと着いた…

 

 安堵した次の瞬間、私は凍りつくことに…家の前にはブルがあけていった雪の塊がゴロンゴロンと転がっていました。まずこれを取り除かなければ車庫に入れません。ブルがあけていった雪はロードヒーティングにかからないギリギリのところに積まれているのです。そして、お向かいの家の前には積まれた雪の山がそびえ立っていて、そのままだとハンドルが切れないところまで張り出していました。

 私は長期戦を覚悟して、雪を取り除きにかかりました。きれいに除雪できなくても、ロードヒーティングの上に散かしておけばあとは自然に溶けてくれます。

 しかし、気温が高くて雪が重く、ちょっと移動するだけでも大変な労力が必要でした。

 30分ばかり奮闘した後、車庫入れを試みてみましたが…

 

 焦ったため、車は雪がたまっているところに突っ込んで、埋まってしまいました…

 

 こうなったらどうしようもありません。諦めて車輪の下の雪を取り除きにかかりました。何とか出られるようにした後、お向かいの家の雪山を崩してハンドルが切れるところまで空けました。

 これは朝までかかるのではなかろうか…絶望感が押し寄せてきます…

 

 雪が猛烈に降り続く中、奮闘すること更に30分…ようやく車を車庫に入れました。時刻は1時45分…お向かいの奥さんがきれいに積み上げていた雪山の一部はぐちゃぐちゃになってしまったけど、さすがにそれをもう一度きれいに積み直す体力も気力も残っていませんでした。

 

 家に入るとちょうど2時になるところ…疲れたのを通り越して、妙にハイな気分になっています。

 

 この日我が家の電気が消えたのは、

 3時45分…

 

 年が明けたばかりでまだ春は遠い…あと何回こういうことがあるだろうかと暗澹たる気分になっています…