ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

お正月の過ごし方

 教室は今日から2017年のレッスンが始まりました。
 昨年暮れに札幌を襲った50年ぶりの大雪による悪路の運転でヘトヘトになってしまった私も、一週間のお休みで心身ともに立ち直って仕事初めに臨むことができました。

 今年は発表会が3月5日で例年より早いので、年が明けたらエンジン全開で準備に入ります。特に、今年初めての試みであるコンチェルト(協奏曲)、2台ピアノ作品に取り組む人は、他の人の音を聴いて同時に演奏することに慣れなければなりません。普段ピアノは一人で練習やレッスンをすることが多いので、充分に練習を積んで、余裕を持って本番に臨みたいものです。
 また、今年はコンクール、ステップなどの外部の舞台への挑戦も、こちらから積極的に推進して行こうと考えています。

 年末年始のお休みの間、私はほとんどどこへも行かずに家に閉じこもっていました。原因は暮れの雪…今まで見たこともない物凄い渋滞で、歩いた方が早いのではないかと思うほど…(実際自宅から真駒内までの7キロで2時間かかったこともありました)
 暮れのうちに完成させるはずだった大掃除、年賀状もことごとく新年にずれ込んでしまい(こちらからの年賀状がまだ着いていない方も多いことと思います。すみません…)、必死で片づけているうちにお休みが終わってしまった感じです。
 
 しかし、暮れの札幌の道路は凄かったですね。どこも狭くて、ガタガタ…道路の真ん中が窪んですり鉢状になっている危険な道路もありました。車が滑って衝突する事故も頻発し、札幌市の雪対策課には苦情の電話が殺到したそうです。私は混雑を避けるために深夜に移動していましたので、深夜すべての除雪車を総動員して全力で除雪にあたっていたのを知っていました。昨年は「過剰労働」「ブラック企業」などについて多く報道された年であったと思いますが、昨年末に一番ブラックだったのは札幌の除雪にかかわっている人達であっただろうと思えます。必死でガタガタ道路を削っても、気象条件によってはすぐまた元に戻ってしまう…その大変さは仕事を通り越してもうシジフォスの刑罰のようであっただろうと思います。(そう思っても私も道路がひどければ文句を言いたくなったのだけど…)

 仕事納めの日(28日)に家に帰り着いてから昨日までは全く運転する気が起きませんでした。これからはもうあまり雪が降らないで春が早く来てくれると良いですね。