ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

新たな目標

 コロナワクチンの接種が終わって明日で2週間になります。熱が下がった後も身体のあちこちにアレルギーが出たり、ひどい倦怠感に悩まされたりと身体の変調が続きました。体内に抗体ができるまで2週間くらいかかるそうですが、きっと身体の中でいろいろな変化が起こっていたのでしょう。

 

 ワクチンを終えて、新たな目標に取りかかりました。それは自分のYouTubeチャンネルを作って演奏をアップすること、何年も前からずっとやりたいと思っていたのですが、なかなか実現できずにいました。

 コロナ禍でコンサート活動が制限されるようになって1年半、多くのコンサートが延期や中止になりました。本番がないという異常な状況の中で私も自分の目標を見失ってしまい、自分の勉強でどんなにモチベーションを上げようと思ってもエンジンが空回りするだけで前に進めなかったのです。

 この泥沼の状況から私を救ってくれたのは、やはり師匠のパーヴェル(ネルセシアン)のオンラインレッスンでした。レッスンは昨年12月30日に初回を受けて、今までに4回受けました。オンラインでも画面から彼の迫力が物凄く伝わってきました。もしかしてこんな時代だからこそ、より強く伝わってくるのかも知れません。(ただ、オンラインだとどうしても言葉での説明の部分が多くなるので、ロシア語は前にも増して大変でした…)

 

 パーヴェルにみてもらった曲が貯まってくると、どうしてもそれをどこかで弾きたいという欲求が芽生えました。

 札幌でもコロナ感染対策をしたいろいろなコンサートが開かれるようになっていましたが、自分のリサイタルをするのはまだ早いと思えました。それで自分の演奏を録画したコンサートをYouTubeで配信してみたいと思ったのです。

 来月収録する予定で会場を予約しました。実は予約は6月にしてあったのですが、ワクチンのことで頭が一杯だった私はずっと事務的な準備を怠ってしまっていました。これから本腰を入れてかかりたいと思います。

 収録したものを編集してアップすることになります。いつ頃出来上がるかはっきりした期日を言うのはまだ不安なのですが、何とか今年中に、と考えています。

 

 初めてのことなのでどんなことになるかわかりませんが、自分の演奏の方も新たな目標をもって頑張っていきたいと思っています。