ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

発表会

 教室の2021年の発表会(3月14日、札幌芸術の森アートホール、アリーナ)は一昨日、無事終了いたしました。

 コロナ禍の中でいろいろ制限の多かった発表会でしたが、31人の出演者の方は一人も欠席することなく、無事に演奏することができました。

 

 リハーサルは前日の夜から行われ、この日は主に大人の生徒さんが22時頃まで熱心にリハーサルを続けていました。

 前日リハの様子です。

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 当日は10時15分から13時15分までの間に前日リハをしなかった全員がリハーサルをしました。この会場のピアノ(スタインウェイ)はタッチが少し軽めで、しっかり指を鍵盤に用意できないとどんどん速くなってしまうので、皆少々コントロールに苦心していましたが、時間が経つと少しずつ慣れてきたようでした。

 

 第1部、第2部の出演者です。小さい生徒さんもいるので、写真を撮るとき「足をそろえて」とか「背中をのばして」と声かけをしていた私はついにマスクを外し損ねて写真におさまってしまいました。集合写真を撮るときはマスクをつけても外しても良いこと、そしてマスクを外す人はおしゃべりは厳禁ということにしていたのですが、皆ピタリと口を閉じ、誰もおしゃべりをしたり騒いだりしませんでした。学校や幼稚園でよく訓練されているのですね。

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 第4部の出演者です。それぞれが自分の職場や家庭で多忙を極める中、懸命に準備をしてきた全員の熱気がこちらに伝わってきて、胸が熱くなりました。

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 大体練習通りの演奏ができた人も、ちょっと悔しい出来になってしまった人も、この会を一つのステップにして、また次の目標に向かって邁進していくことを心から願っています。

 

 第3部の自分の演奏は、ピアノの鍵盤が軽かったので、コントロールを失わないように気を付けて弾いていました。昨年予定していたコンサートがすべて中止になり、私も1年ぶりの舞台でした。第1音を出したとき、今までにないくらい心臓がドキドキ、となりました。換気をしているので会場の中は少し寒めだったのですが、これで私は一気にカーッと熱くなって、そのまま最後まで行ってしまいました…

 

 コロナ禍の中での発表会は通常の準備、運営の他に感染対策もいろいろと必要でした。そんな中、前日から当日にかけて調律、受付、裏方、消毒作業などで会を支えて下さった方々、また、札幌芸術の森は交通が多少不便なところにありますので、帰り真駒内駅までの送迎を申し出て下さった方々には心から感謝を申し上げます。皆様のお力がなければ、この発表会は開催不可能だったと思います。

 

 発表会後のレッスンは3月22日(月)から始まります。この発表会を次なる目標に生かせるよう、一人一人充実したレッスンを展開していきたいと考えています。