ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

パーヴェル・ネルセシアンのオンラインレッスン

 来年の教室の発表会の日時も決まり、主に中学生以上の生徒さんから弾きたい曲の希望がどんどん来るようになりました。皆、来年の発表会に向けて始動しているのです。来年に向けてレッスンの時間や回数を増やす人も出てきました。

 生徒さんがエネルギッシュに発表会に向かっているのに自分がレッスンも受けず、進歩していないのはまずいと思いました。

 

 コロナ感染者は相変わらず人の密集する地域を中心に増え続けているようです。東京にレッスンに行くのもまだ怖いですね。帰って来た途端に熱を出したりしたらと思うとやはり踏み切れません。

 来年の発表会で自分が弾く曲は少しずつ練習していましたが、どうも期限を切らないと今一つ気持ちも盛り上がらない…

 考えた末、パーヴェル(ネルセシアン)にオンラインレッスンの大体の予定を決めてもらうようお願いすることにしました。

 

 最大の問題は時差…彼は今もモスクワとボストンを行き来する日々のようですが、初め私が希望した日時はボストンにいるとのことでした。しかし今年11月1日以降、アメリカ東部時間と日本時間の差は14時間になります。

 彼は、私のところで午後9時以降でもピアノが弾けるようだったらレッスンできると返信してくれました。うちは大丈夫ですが、日本時間の午後9時だとボストンは午前7時…逆にボストンで普通にレッスンが始まる朝10時、11時だと日本はもう深夜0時、1時になってしまいます。

 結局、希望した日時よりかなり遅くなりましたが、彼がモスクワに戻ったときに決まりました。モスクワであれば日本時間マイナス6時間なので、こちらでの午後6時がモスクワでは正午になります。やはりこちらの方がお互い無理なくできそうだということになりました。

 

 海外と結んでのオンラインレッスンはコロナ禍の今、盛んに行われているようです。彼のところにもおそらくたくさんのオファーが来ていることと思います。対面でのレッスンのようには行かないだろうとは思いますが、海外に自由にレッスンに行ける日はまだ遠い先のことでしょう。それまでの間、自分の緊張感を切らさないようにしなければなりません。

 コンサートに追われているときよりじっくり勉強する時間はあると思います。できる限りの準備をしてレッスンに臨みます。