10月6日(日)、北見芸術文化ホールにて急遽ピンチヒッターでプーランクの「オーボエ、ファゴット、ピアノのためのトリオ」を弾くことになりました。母校、国立音楽大学の北海道同調会の定期公演「くにたちコンサート」です。
同調会のコンサートにはよく出させて頂いていました。しかし今年は、毎回自分が出るよりも若い方に演奏して頂く方がよいのではないかと考え、応募しませんでした。
このコンサートに急遽出演が決まってしまったのです。
コンサートまであと4週間。演奏依頼があった今月8日から、10日に楽譜が届くまで、少しでも曲を頭に入れておこうと、家にあった「アンサンブル・ウィーン・ベルリン」のCDを聴きまくりました。このCDは20数年前に同じプーランクの「六重奏曲」を弾いたときに買ったものでした。当時木管楽器との共演が多かった私はオーボエのシェレンベルガーにハマって、彼のCDをたくさん買っていました。
プーランクの室内楽曲は好きでよく弾いていました。一番最初に弾いたのは「フルートソナタ」だったと思います。その後オーボエソナタ、六重奏曲、クラリネットソナタと次々弾きました。第一楽章に「悲歌」と題がついていたオーボエソナタが特に好きだったのを覚えています。しかし、この「トリオ」は一度も弾いたことがありませんでしたが、とても好きでいつか弾いてみたいと思っていました。
楽譜が到着してからはすべての曲を後回しにして、この曲の譜読みにかかりました。今週、金曜日の13日から明日16日まで教室がお休みになっていました。寒くなる前にどこかに出かけたいと思っていたのですが、そんなことをしている場合ではありません。プーランクのどの曲もそうでしたが、この曲も音が複雑で、しかも多く、覚えるのには時間がかかります。この連休はすべてプーランクのトリオで塗りつぶされ、夢の中にまで曲が現れる始末…
そして、今日ようやく全曲を何とか頭に入れました。でもまだテンポは上がりません。明日一日お休みがあるので何とかします。初リハーサルは19日です。
限られた時間でできるだけのことをして、少しでも良いものにしていきたいと思っています。お近くの方、もしお時間がありましたらぜひ聴きにいらして下さい。