ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

ラフマニノフの世界

 今年の発表会の第4部は「ラフマニノフの世界」と題して、ロシアの偉大な作曲家であり、ピアニストとしても歴史にその名を残したラフマニノフの作品をお届けいたします。昨年念願かなって訪れることができたロシア、イワノフカの「ラフマニノフ博物館」の写真とともに彼の生涯を追いながらプログラムを進めていきます。
 この博物館は彼の妻、ナターリヤ・サーチナの家族の別荘で、彼はここから多くの作品を世に送り出しました。現在は国家によって維持、管理がなされています。今でも強烈に印象に残っているのは、ここは彼の音楽、息づかいが100年後の現在も残っているところだということです。

 すでに生徒さんにお渡ししているプログラムにはスペースの関係で載せていなかったのですが、今回演奏する曲目は、
    リラの花 作品21-5
    前奏曲 作品3-2「鐘」
    ワルツ 作品10-2
    「パガニーニの主題による狂詩曲 作品43」より 第18変奏(Michael R.Loveridge編曲)
の4曲です。

 また、今回はプロジェクターを借りて、博物館の写真を映しながら演奏いたします。ラフマニノフの作品が生まれた場所の雰囲気を皆様にも感じて頂けたら、と思っています。実はプロジェクターを使用するのは初めてなので、うまく行くかどうかドキドキなのですが、経験のある方が手伝って下さることになり、心強いの一言です。

 発表会まであと少しになりましたが、36人の出演者の生徒さんも私も当日に向けてできるだけのことをして本番に臨みたいと思います。