ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

シモンズのベッド

 東京やその他の都市に出張のときは必然的にホテル住まいになります。若い頃はとにかく安く泊まることを重視していたのですが、最近は身体をよく休めることが第一になってきました。
 特に6年前に椎間板ヘルニアを患ってからは、ベッドや枕の良いところを選んで泊まるようにしています。
 頻繁に行く東京は定宿があります。行動の中心になる新宿駅にほど近く、お部屋も暖かく快適で、安心して過ごせます。
 初めて来たときはヘルニアを患って4ヶ月目くらい、まだ寝るのも辛く、歩くのも不自由なときでした。そんなときにここのシモンズのベッドの楽なのに驚き、札幌に帰ったあと、大枚をはたいて同じシモンズのベッドを購入しました。今でも快適に使用していますが、こういうものにお金を使うようになったのは、やはり年なのだと思えます。
 また、枕もとても楽なのでフロントにメーカー名を問い合わせたことがあったのですが、ロフテー社のものだが、ホテル用に注文しているもので市販はされていないと言われました。
 以来、頻繁に利用しているので、ときどき部屋をアップグレートしてもらったり、寒がりなので、着いてすぐ毛布を貸してもらったりしています。

 13日は日本ユーラシア協会の新年交歓会で、創立60周年記念祝典曲「ユーラシア・ファンタジー」を作曲者の前で演奏するという大緊張の本番でした。(30年の演奏生活で作曲者に至近距離で聴かれたのは初めてでした)
 前日かなりヘトヘトで到着したのですが、家にいるようにゆっくり休めて、当日はすっきり起きられました。
 新年交歓会では懐かしい方々にもたくさんお会いできて、とても嬉しかったです。特に在札幌ロシア総領事館のサープリン前総領事のご子息、ユーリー・サープリン=シラナヴィツキー氏に10数年ぶりにお会いできました。プーチン大統領の日本語通訳をつとめたりして日露関係の第一線で活躍する彼は、今回東京のロシア大使館の参事官として赴任してきました。
 会が終わった私はもうフラフラで、2次会などとんでもなく、一目散にホテルに帰り、例のシモンズのベッドで12時前から平和に眠ったのです…