ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

日本アレンスキー協会

 今年度より「日本アレンスキー協会」に入会させて頂けることになりました。
 この協会は19世紀ロシアの作曲家、アントン・アレンスキーを中心に彼に関係した作曲家の作品を研究、発表しています。
 
 特にロシアに於ける「80年代組」の作曲家達に焦点を当て、彼らの作品の学術的な研究と同時に、一般の音楽ファンの方々に対しての普及活動を行うため、2009年に本協会が設立されました。ロシアと気候風土で共通点があり、また文化的にも古くから交流のある北海道に本部を置き、活動を行っています。(協会HPより)

 私は最近までこの協会の存在を全くと言って良いほど知りませんでしたが、ロシア歌曲を中心に演奏活動をしている友人の紹介で仲間に入れて頂くことになりました。
 7、8年前、日本歌曲の研究会に入っていたことがありました。皆、意欲的な方ばかりで、活動も活発で自分の勉強にとても役立っていました。しかし、やはり自分はロシアの作品を中心にやっていきたい、そういう会が札幌にもあったら良いのに、と思っていました。(その後、体調を崩して退会することになりました)
 アレンスキー協会はロシアの作品を研究の中心においていらっしゃる方が多く(ロシアで勉強された方もたくさんいらっしゃるようです)、今までロシアに勉強に行ったり、ロシア人の先生のレッスンを受けたりしていても、なかなかロシア音楽を研究している仲間に巡り合えなかった私にとっては、ここに入れて頂けることはまさに長年願っていたことだったのです。

 先月17日、ピアニスト、セルゲイ・クドリャコフのリサイタルの後の打ち上げで初めて会の皆様にお会いしました。
 セルゲイとは何と8年ぶりの再会…2005年に彼が東京、津田ホールでリサイタルを開いたときに初めて聴いて、翌日、彼のマスタークラスを聴講するために一緒に福島まで行きました。あのときに彼が弾いたストラヴィンスキーの「ペトルーシュカからの3楽章」が素晴らしく、翌年の自分のリサイタルのプログラムに入れたのです。(とてもとても大変でした…)
 今回、彼は私のことを覚えていてくれ、とても話がはずみました。

 今回仲間に入れて頂いて、いろいろ勉強させて頂きたいと思っています。
 どうか、よろしくお願いいたします。