ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

バレエ 2014年春

 ついに今日からバレエのレッスンを再開しました。
 椎間板ヘルニアを患ってから2年2ヶ月、とても早かったようにも思えますが、体が動かなくなる恐怖と闘いつづけた重い日々でした。

 もう踊ることは無理だろう…
 拷問とはかくや、と思うほどの激烈な痛みを味わったので何度もそう思いましたが、やはり、前よりもできることは少なくなっても、もう一度バレエをやりたいと思いました。
 
 どこでどうレッスンに復帰するか、とても迷いました。
 いきなりクラスに出ることは非常な恐怖感がありました。何かクラスに出られるようにするための準備段階が必要だと考えていました。
 そんなとき、以前に通っていた教室のHPを久しぶりに見てみたら、4月から個人レッスンを受けつけるということが書いてありました。
 これは、チャンスかも知れない…リサイタルは8月なので、あまり近づくと身体に負担がかかるだろう…今ならまだ途中で腰の調子が悪くなっても取り戻す時間があります。その上、個人レッスンであれば自分のペースで調整ができます。
 藁をもつかむ思いで問い合わせのメールを入れると、すぐに返信が来ました。
 以前に土曜日のクラスでお世話になっていたベテランの先生が担当して下さることになりました。先生も腰の痛みを抱えているとのことで、経験者がいろいろアドヴァイスしてくれることは心強い限りです。

 そして…今日…
 クローゼットの奥にしまってあったバレエバッグを出してきました…最後にレッスンに行った日(ヘルニアを発症した前々日)から一度も開けることがなかったバッグを開けると、いきなり緊張感がこみ上げてきます。中に、新品のトゥシューズが3足…
 これを再び履く日は来るだろうか…
 2年間一度も着ることのなかったレオタードを着てみると、あの頃よりかなり痩せたはずなのに、体型は崩れているんですね。でもいろいろ言っても仕方がない、これから身体を整えていけば良いわけです。
 身体を冷やさないように気をつけながら(今日は0度近い気温です)レッスンが始まりました…
 案の定、身体はひどく固まっていました。特に傷めた左側の股関節はほとんど開かなくなっていました。今日は初回なので、まずゆっくり身体をほぐしながら少しずつ動かしてみました。
 両手をアン・オー(上)に上げてみると、同じ高さに上げているつもりなのに傷めた左側の手の方が10センチくらい低いのです。激しい痛みと痛みが治まってからのトラウマで身体は変形してしまっていたようです。
 
 今のところ大きなトラブルはありませんので、この先まずは週1くらいのペースで通ってみようと思います。クラスに出られるようになるのはいつになるかわかりませんが、その日に向けて頑張りたいと思います。