ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

東京

 先週末 腰を傷めてから初めて東京へ行ってきました。2ヶ月後に迫ったパーヴェル・ネルセシアンのマスタークラスの曲を先生にみて頂くためです。
 ずっと行きたいと思っていたのだけど、さすがにとても怖くて最後の最後まで決心がつかず、実感もわかず、先生以外には誰にも連絡せずにひっそりと行きました。

 新千歳空港までは父が送迎してくれました。荷物はもちろん宅配便で送りました。立って待つのが非常につらいので、飛行機の搭乗はギリギリまでロビーに座っていて、他の人が全員乗り終わってから。機内でクッションを借りて腰のところに当てました。
 何とか羽田についてリムジンバスに乗り換える…宿泊は 行動の中心になる新宿のリムジンが直接着いて なおかつ駅に近いところを選びました。これでホテルまで楽に行けるとホッとした瞬間…

 背中がシートに着かない…

 あわてて 着ていたカーディガンを丸めて腰のところに当てる…リムジンにはクッションがないことを忘れていました…

 渋滞を抜けてようやくホテルに到着…緊張しまくっていたので疲れ方がハンパではなく、ベッドにもぐりこんでひたすら眠りました。

 翌日 あれから初めて電車に乗って渋谷の練習スタジオに行ってから荻窪の先生宅へ…途中で痛くなったらタクシーに乗れるだけの現金を用意していたのですが、何とか使わずに済みました。しかし 混んだ山手線で立っているのはさすがに耐えられず、シルバーシートのお世話になることに…コルセットをしていた上 歩き方がまだまだゆっくりだったので、ヒンシュクを買わずに済みました。

 レッスンは…やっぱり行ってよかったですね。一度ヘルニアの痛みで筋肉が硬直して手が動かなくなったので、基礎からしっかりみて頂き、曲も細かく直して頂きました。マスタークラスが迫ってくる中不安でたまらない日々をずっと過ごしていただけに、とても安心しました。

 そして腰は…やはりとても疲れました。帰って来た翌日の月曜日から火曜日にかけて少し痛みが出てヒヤリとしたのですが、大分治まってきました。今日は藤野教室(自宅)でのレッスンなので、大事をとって安静にしています。