ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

ピティナ ピアノコンペティション

  コンクールの季節の先陣をきって、一昨日からピティナの札幌予選が始まりました。
 今年も暑い中 就学前のA2級から高校生のF級まで熱戦がくり広げられました。

 この日のために必死で練習を積んできた参加者の演奏を聴くことは、自分にとっても大変勉強になるので、毎年できる限り聴いて、自分だったらどう指導するか考え、自分の中の引き出しをたくさん作っておくようにしています。

 そして 今年もうちの生徒さんも出場していましたので、ちょっと緊張…

 多くの出場者の中でキラリと光るものを審査員にアピールするためには、やはり音楽を先生のまねではなく自分のものにしていることが大切ですね。中にはとても良く弾いているのに、音楽が自分のものになっていなくて、ただ教えられたとおりに弾いているとわかってしまう演奏もありました。年齢が幼いほど先生が細部に至るまで教えなければなりませんから、これは指導者にとっては非常に難しい問題ですね。
 あと 先生の弾き方は生徒さんに顕著に出ます。こちらが普段からゆめテキトーなことをしないよう肝に命じていかなければなりません。

 さて うちの生徒さんは 今年は残念ながら本選には進めませんでした。やはり狭き門です。しかし この経験が次に繋がるように、精神面を含めて指導していきたいと考えています。
 今の結果よりも将来こそが大事なのですから…

 次は 来月に控えている毎日こどもコンクールに向けて、充実した指導を展開していきたいと思います。