ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

赤ちゃんがえり

 うちの教室の小さい生徒さんの中には、下に妹や弟ができたとたんにびっくりするほど不安定になって、レッスンが大変になってしまう子がいます…
 まあ 自分にも身に覚えがあるので、この場合は徐々に本人が新しい家族を受け入れるのを待つしかないのですが…

 みすまい幼稚園教室では「えほんのへや」というところでレッスンをしているのですが、たまたまお休みだったときに「わたし おねえちゃんになるの」という本を見て思い出してしまいました。

 私には4才年下の妹がひとりいます。妹が生まれたときの私は、母の話によるとなかなか大変だったそうです。それまで一人っ子で親を独占していたのに、いきなり母がお産のため入院…(母のお腹に妹がいたときのことは全く覚えていない)初めて母のいない夜を過ごした私は夜中に4回もおねしょ…泊まりに来てくれていた今は亡き祖母は寝る場所がなくなってしまったそうです…
 そして母が妹を連れて帰ってきたあとがまた大変…母の話によると「随分気をつけた」そうなのですが、超ワガママでちょっとでも母がそばにいないとワーワー泣いていた子どもだったので、(懺悔しますが)赤ちゃんを苛めたりということもあったようです。
 何度かそういうことがあって怒られたりしているうちに、自然と妹は私の中で受け入れられる存在になっていきました。

 その後も気ままでやりたいホーダイだった私は、妹の面倒をみたという記憶はまったくなかったのですが、(母の記憶にも皆無だそうです…)やがて妹は歩けるようになると このワガママな姉のあとについて歩くようになっていたそうです…

 時は流れ 妹は現在小学校5年生の女の子のママになりました。自分に子どもがいませんので、彼女が次世代を生んでくれたことに 今は本当に感謝しています。