ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

東京札幌鉄道旅 第1日目

 東京、札幌間850キロ…高校生のときから現在までもう何回往復したでしょうか?仕事のときはいつもギリギリのスケジュールで慌ただしく飛び回ってきました。そんな日々の中でいつかはやってみたいと思っていたことが、この東京、札幌間を鉄道で移動することでした。

 21日にプレトニョフのコンサートを満喫した後、東京では他に用事がありませんでした。鉄オタなのに仕事の移動はほぼ飛行機ばかりで、欲求不満が大爆発…リサイタルも終わったことだし…やるなら今しかない…

 思い立ったらすぐに何でもやってみる私は時刻表と首っ引きで、経路を考え出し、指定券の予約を入れました。

 

 普通東京、札幌間の鉄道旅というと、

 東京(東北、北海道新幹線)→新函館北斗函館本線室蘭本線経由)→札幌

という経路を思い浮かべる方が多いと思います。しかし、東北新幹線沿線は以前に行ったことがあるし、できることなら行ったことのないところに足を踏み入れてみたいと思いました。

 8月のリサイタルの追い込みで家に籠って練習していたとき、練習に疲れると鉄道動画ばかり観ていました。

 そこで考え出したのが、東京から日本海側へ出て札幌を目指すという経路です。今年米寿を迎えた母も一緒なので、途中泊まりながら無理のない日程を組みました。

 

 初日(9月22日)

 東京駅から山形新幹線「つばさ137号」(12:00発)で新庄へ。東海道、山陽、北陸新幹線は乗ったことがありますが、山形新幹線は初めて。福島で並走していた「やまびこ」(仙台行き)を切り離した後、米沢までの間の板谷峠の景色が素晴らしい…

 途中の赤湯駅

 15:30新庄に到着、ここから秋田までは奥羽本線の各駅停車、ここは特急はなく、1本乗り遅れると2時間待たなければなりません。ラッキーにも9分の待ち合わせで列車があり、余裕で乗り換えることができました。

 しかし、これが何とロングシート…しかもつり革が荷物棚にぶつかるくらい揺れるのです。東京の通勤電車と同じ形態でキャリーバッグを押さえながら秋田まで150キロ、実に2時間半…考えただけで気が遠くなり、もう笑うしかなかったのですが、やはりこれはなかなか大変でした。


 18:12やっと秋田に到着。長かった~

 駅ビルの中の和食屋さん「いさばや」のお刺身定食が超美味しかった(写真撮り忘れました)…疲れも吹き飛びました。

 

 次回につづく。