ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

無事終了いたしました。

「中添由美子ピアノリサイタル」(8月12日、札幌市民交流プラザ内クリエイティブスタジオ)、多くの方々のご支援を頂き、昨日無事終了いたしました。

御来聴下さいました方々、そしてこのリサイタルを支えて下さいましたすべての方々に心より御礼を申し上げます。

前回のリサイタルから5年が経っていました。

コロナ禍が始まってから多くのコンサートが中止に追い込まれ、「音楽は不要不急か」という議論があちこちでなされました。

そして昨日、「音楽は人にとって必要なものなのだ」と思う方々に支えられて、私は舞台に上がることができました。

 

コロナ禍でレッスンに行けなかった間は師匠のパーヴェル・ネルセシアン氏のレッスンをオンラインで受けていました。対面レッスンに比べて不自由なところはたくさんありましたが、不自由であるがゆえに何とかわかろうする執念が生まれていたと思います。

その思いが舞台の上で結実しますように、という思いを一曲一曲に込めました。

 

そして昨日、パーヴェルがリサイタルを聴きに札幌まで来てくれました。一週間前に東京で対面レッスンを受けたときはあまり良い出来ではなかったので、多分とても心配をかけてしまったのではないかと思います。

舞台ではなるべく客席のパーヴェルの姿を見ないようにしていたのですが(怖かった…)、終わった後のロビーで「パズドリャブリャーユ(おめでとう)」と言われたとき、全身の力が一気に抜けて、泣きそうになりました。

終わった後打ち上げに向かう途中、早速説教…山のようなダメ出しが出て「きちんと次に生かしなさい」と言われました。

 

初めてのリサイタルを開いてから実に30年もの歳月が流れていました…このリサイタルを一つのステップに、また勉強を続けて行きたいと思います。

 

リハーサル、本番とあまりに慌ただしく、終了後ハプニングもあったので、写真を撮る時間がほとんどなかったのですが、リハーサルのときに撮ったものを載せておきます。

舞台での写真はまた追ってアップいたします。

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