前回の続き。
３日目（９月２４日）
１１時頃、ホテルをチェックアウトして新幹線の発着する新青森駅へ。本当は私は津軽線に乗りたくて、最初は津軽線で津軽二股まで行って、そこで新幹線（奥津軽今別駅）に乗り換える計画を立てていました。ところが２０２２年８月の大雨によって蟹田、三厩間がずっと不通になっていて、この経路はあきらめざるを得ませんでした。
１２時３６分発の「はやぶさ１３号」で新函館北斗へ。いよいよ青函トンネルへ入ります。ずっと以前、私は寝台特急「北斗星」でここを通ったことがあります。あのときは４０～４５分くらいかかったと記憶していますが、新幹線だとトンネル部分は２０分少々、やはり新幹線は速いですね。トンネルを抜けると北海道…でした。
１３時３３分、新函館北斗着。ここでは接続している札幌行き「北斗１３号」（１３時５０分発）に乗り換える人が多かったのですが、私たちが乗ったのは臨時特急「ニセコ」（１４時１５分発）函館本線経由札幌行きです。この列車はこの日が運行最終日だったので、カメラを持った鉄オタらしき人が多く乗っていましたし、沿線にもカメラと三脚を持った人がいました。
臨時列車なので、途中ときどき運転停車をしながらゆっくりと進みます。駅にゆるキャラの着ぐるみを着た人がいたり、特産品の販売があったりといろいろ楽しい…現在社内販売がある列車は珍しくなりました。
１６時５９分、ニセコ着。ここは１６分停車なので、駅の外まで出てみました。毎年ここの駅前はハロウィンのかぼちゃがいっぱい…
ニセコアンヌプリもきれいに見えます。そして、何といっても蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山…
やはりこの函館本線の景色は素晴らしいですね。この路線は北海道新幹線が札幌まで延伸したら廃止になるということでしたが、この景色をなくして欲しくない、何とか維持して欲しいと強く思いました。最近２０３０年の新幹線の札幌延伸は難しいということが報道されていましたが、この路線はどうなるのでしょう…
このワンちゃんは一日駅長さんかな？
そして、１９時２８分、札幌着…
着いたあ…
１２２４キロの長い鉄道旅でした。
ちなみに今回の乗車券はこのようになっていました。
東京出発前日の２１日、プレトニョフを聴いた後新宿駅のみどりの窓口で買ったのですが、経路が複雑なため、発券まで物凄く時間がかかりました。
いつも１時間半少々で飛んでしまう東京、札幌間…そこに本当にいろいろな見どころや人々の生活があることを肌で感じました。今まで海外にばかり目が向いていたのですが、日本の国内にもまだ訪れていない素晴らしいところがたくさんありますね。この先こんなにのんびりした旅を頻繁にすることは難しいですが、できれば今年米寿を迎えた母が旅行に行けるうちにできるだけいろいろなところに行きたいと思いました。
拙い旅行記ですが、最後までお読み下さり、有難うございました。
今年は８月のリサイタルまでずっと緊張続きの日々でした。この旅で十分に気分転換をしてきたので、この先またレッスンと自分の練習を頑張ります…
