ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

亡き父のカメラから…

 昨年8月に亡くなった父のカメラから、2014年の私のリサイタルのときのリハーサルの写真が出てきました(2014年8月23日、札幌コンサートホールKITARA小ホール)。このときは後半がプロコフィエフの「シンデレラ」で、2台ピアノのパートナーを師匠のパーヴェル・ネルセシアン氏がつとめてくれました。

 このときのリハーサルは本当に厳しかったことはよく覚えています。ただただ無我夢中だったことしか記憶にないのですが、このリサイタル以来多くの方々に私の演奏が変わったと言われました。

 

 そして、あれから9年…あのとき向かいのピアノから私にエールを送り続けてくれたパーヴェルは今年、オンラインで8月12日のリサイタルで私が弾くプログラムを厳しくチェックしてくれました。

 モスクワ、ボストン、ブダペスト…彼がどこにいてもリアルタイムでつながることに私は文明の利器の偉大さ、有難さを感じていました。

 レッスンを受ければ受けるほど私自身も気が付くことがどんどん増えて時間が欲しいと思う毎日ですが、何とかできるだけのことをしようと準備を進めています。

 

 多くの方々に聴いて頂ければ嬉しく思います。