ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

発表会に向けて 2022ー2

 「年が明けると発表会まで早いですよね…」

 毎年出演している生徒さんによく言われます。

 今年も例外ではなく、特に今月私が自己隔離になったことで、事務作業がかなり遅れています。家に閉じこもってオンラインレッスンだけをやっていて、この大雪の中移動の必要もなく、時間があったはずなのに、全くと言って良いほど進みませんでした。

 

 出演者の生徒さんは、曲をまとめていく段階に入っています。この時期になるとすでに暗譜ができている人が多いですが、ときどき楽譜を見て、細かい強弱、テンポや表情をあらわす記号などをきちんと頭に入れることを重点的に指導しています。音を覚えただけでは本当に暗譜ができたとは言えないと思います(最近は自分でも気をつけて直前まで楽譜をよく見るようにしています)。

 

 13日の日曜日に会場の札幌市民交流プラザに事前打ち合わせに行って来ました。初めての会場なので、覚えることや確認することが一杯…音響、照明、当日及び前日(ピアノ調律とリハーサル)の進行の仕方、加えてコロナ対策まで…

 この日は自己隔離が明けて2日目…自宅で誰にも会わずに過ごしていたので、4階の大劇場の前に並んだ人の列(大劇場とホールの事務室は同じ階なのです…)を目にしただけで目まいがしました。慌てて自販機で冷たいお茶を買って飲むと少し落ち着きましたが、それでも胃の底から突き上げるような吐き気が…

 とにかく気合いだけで打ち合わせを乗り切りました…

 

 隔離期間終了まで体調の異変は何もなく、無事無罪放免になったのに、「濃厚接触者」というレッテルはこんなにもメンタルを蝕むものなのですね。

 

 対面レッスン復帰後数日すると徐々に人に会うことにも慣れ、今日はすっかり通常に戻ってレッスンしています。

 ただし、コロナ感染者は少し減ったと言われてもまだまだ厳しい状況なので、対面レッスンが不安に思われる方はオンラインレッスンも随時受け付けています。

 

 発表会のプログラムは、

   2月28日(月)

からお渡しする予定です。