ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

オンラインレッスン総括

 今月に入って札幌でも学校や公共施設が再開し、世の中が動きだした感があります。学校も習い事も一気に始まるのはちょっとリスクが高いのではないかと思っていましたが、このままコロナ感染者が大幅に増えることがなければ来週17日からはいよいよ教室でのレッスンを再開することにしました。(正式には今週の土曜日13日の更新で決定し、全生徒さんにメールで通知いたします)

 4月半ばから2ヶ月近くに渡って続けたオンラインレッスンはここで一旦終了することになります。(今後、希望があれば随時受け付ける予定です)

 

 思えば何もかも初めての経験で、どうやったらより良く生徒さんに伝わるか、必死の毎日でした。まず、ネットでできる限りの知識を仕入れ、より良く伝わるようにいろいろな機器を買いそろえました。まず初めにディスプレイを買ってHDMIケーブルでつなぎ、生徒さんの手や姿を大きく映しました。これは指使いや手の形などをチェックするのにとても役立ったと思います。その後、こちらの音を少しでも良い音でと思い、マイクも購入、そして正面のカメラの他にこちらの手元を映す2台目カメラも登場(Zoomとスカイプの方のみ、FacetimeiPadをディスプレイにつなぐと2台目カメラをつなぐことができず、つなぐためにはMacのPCが必要だなあ、と思っていました)…元々機械が好きなので、コロナで気持ちが滅入る中いろいろそろえることは私自身の気分転換にもなっていたようです。

 

 小学校高学年以上の生徒さんは、私が楽譜に書きこめないので自分で書き込むようにしたことで随分効果があったと思います。普段私が書いたものを家での練習で見ていないことも多かったのでしょう。これは今後対面でのレッスンにも使えると思っています。

 就学前や小学校低学年の生徒さんは、やはり保護者が全面的につき添って伝えて頂くことが必要で、1対1だと難しい感じがしました。もっと工夫すべきところをできないまま終わってしまったことも多くあります。

 今後もオンラインレッスンを進化させるための研究は続けていきたいと思います。まだコロナがなくなったわけではないし、再び対面レッスンが不可能になる可能性もあると思います(そうならないように祈っていますが)。また、遠隔地でもレッスンができるような体制も用意したいと考えています。

 

 5月初めに左足を骨折し、正直身体的にもヘトヘトの毎日だったのですが、私自身多くの生徒さんが熱心にオンラインレッスンに参加してくれることに支えられていました。

 足の方は来週15日にようやくギブスを外す予定です。今週は対面レッスンの準備をしながら(何しろまだ不自由なことも多く、時間がかかります)せっせと歩く練習です。今日初めて室内で支えなしで少しだけ歩くことができるようになりました。

 歩く練習も頑張って、皆さんに教室で会えるときまでに普通に歩けるようになりたいと思っています。