ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

道北旅行記 その3

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

 前回から続く…

 翌7月22日 利尻で身も心も島色に染まった私達は、いよいよ今回の旅の最終目的地 礼文島に向けて出発しました。
 利尻、礼文間は特に波の高いところとして知られていて、船酔いを心配したのですが、この日の船室は1等和室、枕と毛布がついていて、気持ちよくウトウトしているうちに無事礼文島 香深港に到着。

 まず 島の北部から観ることにしました。お天気が少々怪しくなってきていたので、まず島内で最も景色の美しいところの一つと言われる澄海岬から。(前回の演奏旅行のときは コンサートが終わってから主催者の校長先生が「ぜひここだけはご案内したい」と連れて行って下さり、その美しさがずっと目に焼きついていました)運良くお天気も良くなり、あの景色に再会することができました!(写真上)

 岬の売店でまたまたウニ丼を食べ、(利尻、礼文のウニはいくら食べても飽きることがないのデス)スコトン岬へ。島の最北端のここは とにかく風が強く、何かにつかまっていないと飛ばされてしまいそう…優しい表情の澄海岬に比べると 岩がむき出しで荒々しい表情…島の自然の厳しさを改めて痛感しました。(写真中)

 前回 お世話になった民宿のなつかしいご主人にも再会。確か90才を過ぎているはずですが、未だ健在でした。(小食の私には食事が多すぎて残したら叱られましたっけ…)民宿は改装してしまっていましたが、併設しているお店で たくさんおみやげを買ってしまいました…

 この日は時間に余裕があったので、高山植物園で今や野生では見られなくなったというレブンアツモリソウを見ることもできました。何ともつつましやかだけれど気品のある表情です…(写真下)

 最後に 狭くて今にも落ちそうな道を通って(高所恐怖症の私にはホントにつらかった…)桃岩展望台へ。ここから礼文の中心部 香深港が一望できます。
 濃い緑の利尻島と比べると 花いっぱいの礼文島は優しい感じがするように思えます…

 翌23日 最終日 始発のフェリーで香深港を出発。この日の船は新型船「サイプリア宗谷」、(やった!)新しくて快適だったけど、とても混んでいたので、あの広々とした感じはなかったデス。
 稚内に着いたときは 夢からさめたような気分でした…やっぱり本土に戻ってきたんですね…
 ここから札幌までの340キロ、今度はひたすら内陸を運転です…父が翌日から仕事だったのでできるだけ自分が運転しようと頑張ったのですが、旭川の手前 比布で力尽きました…あとはひたすら昼寝…

 礼文島で奇跡的にもったお天気はとうとうここで崩れ、運転を代わった父は 前も見えないような大雨の中 必死の形相で高速を運転して札幌まで帰ったのです…