ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

懐かしの宿

 子どもの頃 わが家では毎年冬になるとニセコにスキーに行っていました。当時 滑れば滑るほど上手くなる年齢だった私は、朝から晩までスキー場で過ごすほど熱中していました。
 その頃 定宿だったのが昆布温泉の「ニセコグランドホテル」。この懐かしい宿に久しぶりに行ってみようということになりました。

 今月に入ってから気温はぐんと下がってきました。温泉が恋しくなってくる頃…

 札幌から積丹経由でニセコへ。道は全く覚えていなかったのですが、ニセコ町に入ってしばらくすると、左側に見慣れた建物が…                                                   イメージ 1


 昔と同じ建物です…案内されたのは西館の古い部屋…なつかしーい!
 昔は 家族だけではなく親戚も他の人たちも、スキーをしないで温泉のみの人も一緒に大部屋に泊まっていました。夜は 今日は起きてていいよ、と言われて遅くまでゲームやおしゃべり…楽しかったなあ…寝不足でも次の日一日スキーができるほど元気だったのですね…

 あれから30年、改装したあとはもちろんありましたが、建物の中は基本的には変わっていなくて、こじんまりしたところです。ゆっくりお風呂に浸かって疲れを癒しました。

 豪華な施設や贅沢な部屋はないのですが、やっぱり私達にとってはニセコの宿といえばここなんですよね…早くも 年末に姪が来たら連れて来たいね、という話も…

 翌日は ダイナミックなコースで楽しかったニセコひらふスキー場へ。もちろんまだオープンしていませんが只今スキー場の整備中。
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 そして最後に よくスキーを担いで汽車から降りたJRニセコ駅へ。(当時はスキー宅急便のようなものはなかったので、皆スキーを持って汽車に乗りました。アレは重くてイヤだった…)待合室や改札はそのまま。列車を見たかったのだけど、時間的にムリでした。今は本数も減って 函館線の小樽から長万部まで一日数本が走っているだけです。ちょうどハロウィンの前なので、駅舎の前にはカボチャがいっぱい!
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 あの後 ニセコは一大リゾート地となり、おしゃれなお店やレストラン、立派な宿が次々とできました。外国人観光客も増え、昔と変わってしまったところも少なくありません。
 でも ニセコの山とグランドホテルのまわりだけは変わらないんですね…

 懐かしい風景に会いに ぜひまた来たいと思っています。