ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

まさかの…

 今まで割とよく耳にしていたのですが、まさか自分がなるとは思ってもみませんでした。

 今月初めの月曜日の晩、レッスンが終わった後、何だか背中の下の方にサワサワとした違和感を感じました。この日は夜10時半までレッスンがあったので、単に少し疲れたのだろうと思って気にしていなかったのですが…

 翌火曜日になっても背中のサワサワ感は続いていました。翌週定期健診に行く予定だったので、そのときに先生に相談することに決め、あまり気にしていませんでした。

 しかし、この日の夜、背中の異変を感じた部分が何だか痒くなってきたので、かゆみ止めの薬を塗ろうとして患部にさわってみると、水泡状のものが手に触れました。

 これですぐピンときました。父が医者なので、前に近所に住んでいた従妹が同じところの異変を訴えて、父のところに相談に来ていたのを思い出したのです。

 翌朝、すぐにかかりつけの病院へ。予想通り帯状疱疹でした。

 

 すぐに治療が始まりました。まず抗ウィルス剤を1週間服用するように言われました。物凄く大きな錠剤です。帯状疱疹はとにかく痛みが激しく、ひどいときは入院するという話も聞いていました。どうかこの先痛みが少しでも少ないようにと願いながら毎回服用しました。

 このときはまだそんなに痛みが出ていなかったので、教室のレッスンは普通にやっていました。しかし、日曜日になって次第に痛みが激しくなってきました。

 翌週は火曜日から次の日曜日まで教室がお休みになっていたので、何とか月曜日だけは終わらせたいと思って頑張っていたのですが、月曜日の夕方になると思考力がなくなるくらいの激しい痛みが襲ってきました…結局、月曜日の最後の2人には変更をお願いしました(急ですみませんでした。振替については来週に入り次第、ご連絡いたします)。

 このお休みの間に来月弾くベートーヴェンの「皇帝」のレッスンを受けに東京へ行く予定でした。どうしようかとずっと悩んでいました。羽田空港からホテルまでと、ホテルから先生宅まではタクシーを使って、食事はルームサービスでも何とか行けないかと思っていたのですが、背中の腫れたところが右足の神経を圧迫したらしく、歩くのが不自由になってきたので、断念することに決め、先生にお詫びをして、航空券とホテルをキャンセルしました。

 

 翌火曜日に再び病院へ…

 薬が変わって、今度は痛み止めになりました。しかも眠気が多くでるので、服用時は車の運転などはしないようにと言われました。飲んでみるとさすがに凄い倦怠感で、これでレッスンや自分の練習はとてもできない感じです。

 東京行きを断念して降ってわいた5連休…気が緩んだのか眠ってばかりいます…痛み止めのおかげで夜は眠れますが、朝になるとまだ痛みが襲ってきています。何とか日曜日までに痛みは残っていてもレッスンができるところまでは行きたいと願っているのですが…

 

 この帯状疱疹は手の神経に出ることもあるそうですから、本当に手ではなくてよかったですね。長時間は無理ですが、ピアノの練習は普通にできるのは不幸中の幸いでした。