ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

ねないこだれだ

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 もう時効だからバラしてしまうのだけど、実は私は児童と呼ばれる年齢になっても夜尿症(つまりおねしょ)で悩んでいたのです…

 その原因が…この本…

 写真を見て「あっ 見たことある」と思った方も多いと思います…
 
 夜中は「おばけのじかん」で、この時間に遊んでいる子どもはおばけにつかまって おばけの世界に連れて行かれてしまうというあのお話…

 この本 幼かった私と妹を寝かしつけるのには絶大な効果があったのですが…
 
 うちの親がこの本を買ってきた頃 わが家では夜の時間は「子どもの時間」「おとなの時間」「おばけの時間」に分かれていました。
 「夜中に起きるとおばけに連れて行かれる」と言われていた私は 夜中トイレに行くのが何よりもコワかったのです…

 小さい頃からトイレが近かった私がよく目ざめていたのは、両親も寝入った深夜2時前後…当時私達が住んでいた家には2階にトイレがなく、下まで降りて行かなければなりませんでした…
 
 正真正銘のおばけの時間…おばけってどこにいるんだろう…おばけに連れていかれたらもう家には戻って来られないんだろうか…

 その上 当時のわが家には夜中にも鳴るボンボン時計もあってこれがまたコワかった…(相当な小心者デス)

 いろいろ考えていると とても下まで降りて行けず、また寝入ってしまって そして…

というパターンが多かったような記憶があります…

 親もやはり悩んだのではないかと今になっては思うのですが、その後 当時の家を増築することになって2階にもトイレができ、同時にピタリと夜尿症は止んだのです…

 写真の本は 現在の白石教室の図書室にあるものですが、当時読んでいたものではありません。数年前 本屋さんの児童書のコーナーで見つけ、なつかしくなって思わず買ってしまいました…

 多くの小さい生徒さんに読まれているようですが、当時の私みたいに純粋におばけを信じている子は…いないみたい…