今年の発表会の第3部は「歌から生まれたピアノ曲2」と題して、シューベルトの歌曲をリストが編曲したものを3曲お届けします。
シューベルトは 「歌曲の王」と呼ばれることもあるほど多くの歌曲を残しています。そして、19世紀の有名なピアニストであり、すぐれた作曲家でもあったリストはこれらの歌曲をピアノ曲に編曲し、それらは今、数あるピアノ曲の中でよく演奏されるものの一つになっています。
今回はその中で「セレナーデ」「糸紡ぎのグレートヒェン」「魔王」の3曲をお話を交えて演奏いたします。
このところ、あまり発表会の私の演奏曲のリクエストがなかったのですが、今回は中学校の音楽鑑賞教材にもなっている「魔王」のリクエストを頂きました。
意気込んで始めたものの、この曲はずっと右手の連打が続く難曲…練習していて手ばかりではなく背中まで疲れて大変だったのですが、楽に手の重みが鍵盤にかかるよう、手の向きなどをいろいろ研究した結果、ようやく通して弾けるようになりました。
来週は少しゆっくり丁寧にさらって、確実に音が入るようにしていきます。
この「魔王」に、昨年釧路で演奏した「糸紡ぎのグレートヒェン」と、確か中学校の音楽の歌の教材になっている「セレナーデ」というプログラムになりました。
今年は偶然の一致だったのですが、1月のパーヴェル(ネルセシアン)の八王子でのリサイタルのプログラムに「セレナーデ」と「魔王」が入っていました。私は舞台裏で聴いていたのですが、特に「魔王」は、歌の場面場面がドラマティックに展開していて素晴らしかった…
少しでも近づけるようにあと一週間頑張りたいと思います。