ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

仰天の通訳デビュー

 今週 私はとても大きな経験をしました。
 レッスンでのロシア語通訳を初めて担当したのです…

 何も知らされていなかったので、行っていきなり言われてただ茫然…レッスンを聴講するだけだと思っていたので 辞書も筆記用具も持っていなくて、本当にぶっつけ本番…緊張する暇もありませんでした。

 今ではロシア語でのレッスンはだいたいすべてわかるようになりました。しかし ロシア語がわかってもそれを日本語で説明するのが予想以上に大変なのです。8月にプログラムの翻訳を初めてしたときもそうだったのですが、自分の日本語のボキャブラリーの乏しさをイヤというほど思い知らされることになりました。
 やっとのことで先生のロシア語の説明を日本語に訳して受講生に伝えても、受講生ができないと「ちゃんと伝えていないのではないか」と思われてしまいます。

 とにかく死にもの狂いで食らいついたのですが、最初から何もかもうまくいくはずもなく、ボロボロのところもちょっとあったのですが、
「何事にも初めてのときがある」と慰めてもらい、私の通訳デビューは幕を閉じました…

 今回担当したのは臨時で一人だけだったのですが、これで一日中5人も6人もやったら死んでしまうと思うほど疲れ切り、ホテルに戻ってもやりきれなくて、都内まで食事に出かけました。

 8月のマスタークラスが終わってから何となくテンションが上がらなかった私のロシア語だったのですが、これでまた一気に火がつきました。来年もまたやることになりそうなので、その日に向けてまた頑張りたいと思います。