ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

はじめの一歩

 4月22日 初めてプールに歩きに行きました。ようやく運動の許可がでたのです。まず初めは浮力が効いて一番負担がかからないプールが良いだろうとのことでした。

 足の痺れはまだ完全に取れたわけではないので、水が少し怖い気がします。

 恐る恐る水に入ってみました…

 水深は1メートル10センチ、胸のあたりまで水がきます。まだ長く立っていられない足はグラグラして、プールの縁につかまっていないと転んでしまいそうです。

 とにかく体を元に戻そう…

 そう決心して 私は水の中で復帰に向けてのはじめの一歩を踏み出しました。

 とにかくゆっくりゆっくり…ゆっくりゆっくり…

 プールの向こうの端がはるか遠くに見えます。25メートルではなく50メートルだと錯覚するくらい…

 必死になって一歩ずつ…1往復するのに何分かかったことだろう…

 結局 この日は1往復50メートル歩いて帰ってきました。初めから欲張っても何もなりません。でも 水中歩行は全身運動なんですね。帰って来たら体が猛烈に疲れているのに気づきました。

 翌23日朝 2度目のMRI検査。
 心配ないところまで回復していると言われ、晴れて無罪放免になりました…あとは運動をして体を回復させることだそうです。
 前回の検査(3月21日)で1ヶ月後に再検査の必要ありと言われたときはかなりショックだったので、今回もまた来月再検査かと非常に緊張していました。
 大丈夫だと言われた私は背骨が折れたように気が抜けました。
 この日のレッスンはさすがに大変だった…