ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

バレエ 2012年新春

 年が明けてからは週3回コンスタントに通っています。そのうち1回はポアント(トゥシューズ)のクラスを受けています。東京に行ったときは向こうのレッスン場で受けます。やはり きちんと通えば体力もついて、バレエのあとレッスンや自分の練習も疲れないでできます。
 また バレエは私の健康のバロメーターでもあり、疲れないで最後までレッスンできれば体力面で大丈夫なのです。(昨年 ロシアから帰ってきた直後はレッスンを最後まで受けるのが大変でした)

 この10年の間に2回ほど「ロシアピアニズムとロシアバレエ」と名付けたリサイタルを開催してきました。(今 第3弾を計画中です)ロシアのピアノ曲とバレエはやはり切っても切り離せないもので、バレエ音楽からピアノ曲に編曲されたものもあれば、その逆もあります。
 聴いている人が音楽から振りが浮かんでくるような、バレエがどんなものかわからなくても何となく場面を思い浮かべることができるような演奏をしたいと思いながらバレエの稽古も続けてきました。
 また ロシアのピアノの先生方は本当にバレエに詳しい方ばかりで、そちらの知識を非常に要求されたことも続ける要因になっていると思います。 

 8月にパーヴェル・ネルセシアンのマスタークラスで弾くのもプロコフィエフの「ロミオとジュリエット」です。
 最後にこの曲を弾いたのは2007年の釧路でのリサイタルでした。あのときは腰を痛めて4か月もバレエを休んでいたときで、確か枕を腰に当てて列車で釧路まで行きました。ドレスの下にコルセットを巻いて必死で弾いたのですが、やはりバレエを休んでいたため、踊りの感覚を体が忘れていて、「バレエに行けていたらもっと良いものになっていたのに」と思った記憶があります。
 今度はそういうことがないように、踊りの感覚をしっかり身に着けてマスタークラスに行きたいと考えています。