ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

誕生日

 一昨日、無事に一つ年をとりました。
 お祝いのメッセージ、メール、コメントなどを下さった方々に心からお礼申し上げます。

 大台に乗って2年たち、年齢からくるものと思われる体力の衰えや体調不良を感じることも少々ありますが、うまくつきあいながらピアノと向き合い、更に前進して行けたらと思います。

 毎日のピアノの練習の中で今自分の中で非常に葛藤していることがあります。若い頃のように無限に練習し続けることは厳しく、しっかり体を休めながらの練習が必要になってきています。しかし練習を休めば当然筋肉は落ち、落ちた筋肉を元に戻すのは若い頃の倍以上の時間がかかるわけです。この秋にアメリカ行きを控え、コンサートも続く中でこの練習と休養のバランスをいかに取っていくかは今後の大きな課題になってくると思います。
 年を重ねても素晴らしい活動をしている人はこのバランスがしっかり取れているのでしょう。

 すでに自分の人生は後半に入っていると思いますが、残りの人生で何をしたいかと聞かれたら、できるだけいろいろなところに行って、いろいろな文化に触れてみたい。ピアノでも今までの枠にこだわらない新しいレパートリーにも挑戦したいと思っています。

 先週、2つの素晴らしいピアノのコンサートに行って自分の中にたくさん蓄えができました。今年傘寿を迎える舘野泉、来年還暦を迎えるプレトニョフ
 ピアニスト人生、後半が更に面白い、と言えるように頑張って毎日積み上げて行きたいと思います。