ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

仕事初め

 一昨日から教室のレッスンが始まっています。
お休みの間じっくり練習ができた人、遊んでしまってあまり練習できなかった人、お休みの過ごし方は様々だったようですが、新しい年、また新たな気持ちでレッスンしていきましょう。
 新年からの新しい仲間も増えました。
 発表会(3月21日)に出演する人は、細かいところをおろそかにしないように、しっかりと固めていきます。

 昨年は私が右手を怪我してしまったため、しばらく左手だけでレッスンをしていました。生徒さんに伝えたいことが右手が使えないとうまく伝わらず、もどかしい思いをすることが多かったです。
 今年は怪我も完治し、右手の恐怖感もすっかり取れたので、また貪欲に勉強し、得たものを生徒さんに伝えていきたいと思っています。

 うちの教室にはさまざまな年代やレヴェルの人が通って来ています。これからピアノの世界に入って行く小さいお子さん、将来音楽専門の道に進むことを見据えてコンクールなどを目指して行く人、小学校高学年や中高生になって自分の意思でピアノを習い始める人、大人の生徒さんでも全く初歩から習い始めた人、子供の頃習っていてもう一度ピアノを始めた人、現在ピアノを教えていて自分がレヴェルアップしたい人、小学校教員や保育士を目指す人、ずっと独学でやっていたけどやっぱり習いたいと言って来る人もいます。
 どんな生徒さんのニーズにも対応できるように、まずこちらがきっちり勉強して行くことが不可欠だと痛感しています。また年齢を重ねるにつれてこちらの考え方やスタイルが古くなってしまわないように、様々な方面からの情報を収集できるようにアンテナを張り、必要に応じて取捨選択する能力をつけておかなければ、とも思っています。
 また特定の人だけではなく、常に様々な人に開かれた教室でありたいと考えています。

 パーヴェル(ネルセシアン)のレッスンは今年も続けるつもりです。彼のところにレッスンに来る若い優秀なピアニスト達を見ていて、自分はもういいかな、と思った時期もあったのですが(特に昨年怪我をして、回復が思うようにいかなかったときはそう思いました)やはり世界最高のものに触れて常に自分を刺激し続けていかないとピアニストとしての進歩も教師としての進歩も望めないですよね。

 新しい年、心機一転して頑張って行こうとは毎年思いますが、こんなに強く思ったのは初めてかも知れません。

 本年もどうかよろしくお願いいたします。