ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

ラジオ体操

 「ラジオ体操の曲の楽譜って売っていないんですか?」
 先週の木曜日、中学生の生徒さんにそう聞かれました。
 彼の通う学校では体育の時間の初めに必ずラジオ体操をするそうで、毎回体操をしているうちにこの曲を弾いてみたくなったそうです。
 うちの教室では、ある程度練習曲が進んだ生徒さんで試験やコンクールなどを受けない人は「この曲が弾きたい」とリクエストを出してくることが多いです。学校の合唱コンクールの伴奏(中学校の曲はかなり難しいものが多い)を持ってくる人もいますし、自分で楽譜を探してくる人もいます。その人に無理なレヴェルでなく、きちんとピアノ曲になっているものなら大抵は許可しますが、中には私が全く知らなかった曲を持ってくる人もいて、こちらも新しい発見があるのです。

 私たちの学校時代にもこのラジオ体操はあって、体育の時間はもちろん、運動会や球技大会でもこのラジオ体操をした記憶があります。
 いったいいつからこのラジオ体操があるのか調べてみると…何と昭和初期にはできていて、現在の形になったのは戦後のようです。うちの両親もこの体操を覚えているそうなので、年代を問わず知られているのですね。
 一昨年、椎間板ヘルニアを患い、その後身体を回復させるため、大久しぶりにこのラジオ体操を毎日やっていた時期がありました。激しい痛みを経験した後だったので恐る恐るやっていたのですが(初めは椅子に座ってやっていました)、身体のあらゆるところをまんべんなくほぐすことができる奥の深いものだったのだとこのとき気づきました。

 今週楽譜屋さんに行ってみると、いろいろな種類の楽譜がたくさん売られていましたので、1冊買ってきました。
 今週から木曜日の藤野教室ではしばらくラジオ体操が鳴り響くことでしょう。

 何だか元気をもらえそうな気がします…