ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

みんなも育った…

 うちの教室の中高生の生徒さんの中には、小さい頃から十数年に渡ってレッスンに通って来ている人もいます。

 はじめはお母さんの陰に隠れてしまってごあいさつができなかったり、レッスンを待っている間に眠ってしまったり…中には教室でおもらしをしてしまったり、というちょっと思い出したくない記憶がある人も…(私はピアノ教室ではありませんでしたが、幼稚園のホールでおもらしをしてしまった記憶があります)

 そんな彼らがずっとレッスンを続け、何度も発表会を経験し、だんだん難しい曲が弾けるようになっていく…ピアノを教えていて一番楽しいことの一つだと思います。
 ピアノとともに体も成長し、初めのころは足台をつけてちょこんとすわっていたのに、いつのまにか163センチの私の身長をはるかに追い抜いていくのです。

 みんな立派に育ったなあ、と感動する一方で、この間まで「せんせー あのね…」と言っていたのに、だんだん敬語で話してくるようになるとサビシークなってしまうことも…(普通 小学校高学年になれば先生には敬語を使うことくらいわかっているのに…)

 私には子供がいませんが、子供の成長を見る親の気持ちってこんな感じなのかも知れませんね。
 多分 今レッスンに来ている小さい生徒さんもすぐに私の身長を追い抜く日がくるのでしょう。

 それだけこちらは年をとるということになるわけですが、いろいろな視点から指導ができるように、こちらももっとアゲレッシブに様々なことを吸収していきたいです。