ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

テクニック回復

 覚悟はしていましたが、正直この1か月間は大変でした。シベリアに行っていた10日間全くピアノに触れませんでしたので、戻すのに今までかかりました。

 帰国の翌日(7月13日) 音階練習の速度は104(メトロノームの速さ、1分間に打つ数です)まで下げ、弱っている筋肉をほぐすように、温めるようにしながら始めました。一音一音を弾く前にきちんと用意し、決してタッチが浅くならないように細心の注意を払いました。
 次の週(19日からの週)からは少しテンポを上げ、練習のヴァリエーションも増やしました。でも この段階ではまだ左手だけの練習はしないで、両手だけをやっていました。この頃はまだ疲れが残っていましたので、疲れからまた病気がぶり返し、痛みが出るのが怖かったのです。
 
 8月に入ると半音階やオクターブの音階の練習を始め、少しずつハードな動きに耐えられるようになってきました。
 左手だけの音階練習を始めたのはかなり遅くて8月8日からでした。今日で一週間ですが、指の動きはほぼ元に戻ったと思います。

 シベリアへ行ったことは体力面で大きな自信になりました。ロシア語を使ってあれだけハードな生活をしても大丈夫だということがわかって、大きな重荷を降ろしたような気持ちになりました。

 来年はモスクワでのレッスンにも復帰したいですね。

 今月末にはまた東京へレッスンに行きます…