ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

宅配便騒動

 東京での2台ピアノの本番が近づいてきました。近年は日本国内であればコンサートの荷物は前もって宅配便で送っていました。いつも到着2日前に送っていたので、何も問題があるとは思わず、一昨日の晩に遅くまでかかって荷物を作り、昨日 いつも行っている自宅近くの郵便局に持ち込みました。

 しかし…

 荷物の中身をしつこく聞かれるのです。しかもゆうパックは航空便だそうで、(知らなかった!)飛行機に乗せられる物の制限が今月から非常に厳しくなったとかで、一つでもダメなものが入っていると有無を言わさず陸送に切り替えられるのだそうです。
 いろいろ聞いていくと舞台用の化粧品にはダメなものがいっぱい…もし陸送になれば4~5日かかってしまうとのこと…
 9日(本番前日)までに着くかどうかわからないものを頼むわけにはいきません。仕方なく荷物を引き取り、払ったお金を返してもらってキャンセル…

 明日は12時新千歳発の便で東京へ入り、そのまま八王子市のパートナー宅へ直行して最後の合わせの予定でした。この荷物を全部持って羽田→八王子→新宿(宿泊場所)と移動するのは大変だし、明日は練習場所も遅い時間は無理なので、荷物を預けて なおかつ延着すれば練習ができなくなることになりかねません。しかもフライトの変更不可の航空券です。

 どうしよう…このハプニングで この日久しぶりに行けると喜んでいたバレエのポアントクラス(トゥシューズのクラス)は吹っ飛んでしまいました…

 とにかく陸送で頼めるところを探すしかない…思い余って実家に電話し母に相談すると、クロネコヤマトの支店に相談してくれ、何とか9日夜までに陸送で届けてくれることに…しかもすぐ引き取りに来てくれるとのこと…助かったー!
 荷物を乗せ、とにかく全速力で実家まで走りました…

 集荷にきてくれたクロネコヤマトのお兄さんの話によると、最近は本当に航空機への搭載制限が厳しくなったのだとか。ヤマトでも東京は陸送だけど、関西以遠は航空便なのだそうです。危ないところでした。
 こうして無事荷物は東京へ向けて出発しました。あとは自分が行くのみです。

 舞台を休んでいた3年の間に宅配便は大きく変わっていたのです。チェックしておかなかったのは本当に迂闊でした。

 今週に入って緊張で胃が痛くなるような日々を送っていた私はこのハプニングですっかり消耗し、夜のレッスンが終わったあとしばらくレッスン室のソファでノビていました…