ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

ななかまど

 一週間後に迫ったロシア語「詩のつどい」、私が暗唱するのはイワン スーリコフの「ななかまど」です。本当は2編用意していたのですが、出る人が多いということで、一人1編ずつになりました。

 この詩は ロシア民謡「細いななかまど」のもとになったもので、歌のものよりもかなり長いし、ところどころ歌と違っている…歌の方も知っているので、暗記をしていると歌のバージョンが出てきそうになってしまう…うーん!

 暗記…暗記…とにかく暗記しなければ意味がない…それもただ覚えるだけでなく、緊張して壇上に立っても出てくるくらい熟練していなければならないのです…考えて言葉が出てくるようではダメで、始めたら口から自動的に出てくるようでなくては…
 10年ほど前の「詩のつどい」のとき 私は全部で五十数行というアルチョーモフの詩を全部暗唱しました。覚えているのは とにかく死に物狂いで勉強したこと…羽田空港の出発ロビーでMDプレーヤーとノートを手に格闘していて、飛行機に乗り遅れそうになったこともあった…でもそうやって覚えたものは今でも体の中に入ってくれているのです。
 
 だったら今回だって…

 このところ 移動の車の中で録音を聴きまくり、トイレの中でも 髪を乾かしていても 料理をしていても唱える始末…

 でも…まだ…ひっかかるんだよなあ…

 あと一週間…何とか頑張ってできるようにします。