ピアノのある部屋から

ピアニスト、中添由美子がピアノのこと、教室のレッスンのこと、ロシアのこと、その他日々のいろいろを書き綴ります。

腱鞘炎にご注意!

 2月に入り、発表会の練習が佳境に入ってきました。この日のために何とかこの曲をと自分のレヴェルより少し上の曲に挑戦している方も多いのですが、この時期 無理な練習で腱鞘炎にならないように レッスンのときは注意深く見るようにしています。
 曲が仕上がってくると脱力のことを意識して弾けるようになりますが、曲を覚えてしまうまでは脱力までは気が回らないため、手の筋肉が過剰労働にならないように短く切って少しずつ練習する方法を教えたりしています。

 ちょっとおかしい、と感じたらためらわずに数日練習を休むこと。発表会前のこの時期 休むことに抵抗を感じる方は多いと思いますが、筋肉や筋が悲鳴をあげているときに無理に練習するのは、自分の経験からしても良いことはないようです。痛みがひいたら、練習を休んだことによって弱っている筋肉に無理をかけないように少しずつ練習量を増やしていきます。(ここで急にたくさん練習すると、痛みがぶり返したりするので注意!)

 また この時期は寒いので、できるだけ手をはじめ体を冷やさないように気をつけることも大切です。冷たい手のままでは練習しないこと。あまり寒い部屋で練習するのはお勧めできません。また暑がりの方よりも冷え性で寒がりの方のほうが、手の痛みを訴えてくることが多いようです。

 3月20日に全員が故障なく、無事に舞台に立てますように!